不動産投資ファンドの世界戦略と日本通運

日本円

物流の施設と言うと「在庫置き場」や倉庫が立ち並ぶイメージですが、近年、不動産投資ファンドが、新しく先進的な配送センターを次々と建設し始めています。
機関投資家から資金を集めて不動産への投資で利益をあげている不動産ファンドがなぜ新しい配送センターを作り上げようとしているのでしょう。
例えば、千葉県で、百億円を超える巨大物流センターを建設しているのが世界有数の不動産投資会社、米ラサールインベストメントマネジメント設立の「ラサール日本ロジスティクスファンド」です。

日本通運のトラックが次々と出入りしていますが、日通は実は施設を賃借しているだけでの存在です。
日通は、こうした不動産投資ファンドの建設物に入居することが多いと言えます。
例えば海外では早くからファンドの物件を活用してきたし、兵庫県でも米プロロジスが所有している建設物に日通専用の大型物流施設が入っています。

日通は、ラサールやプロロジスから大型施設を借用していますが、業界最大手であり世界的な営業網を持っている日通がなぜ物流施設が借用なのか不思議です。
しかし日通のビジネスは「運ぶこと」で、自社施設を自分がもっていなくていいのでしょう。

プロロジスは、世界最大規模の物流施設業者であり、日本では日通、ヤマト運輸系ヤマトロジスティクスに物流施設を提供し、西友や良品計画、ブリヂストンなどの非物流企業にも施設を提供しています。
プロロジスは、ラサールと同様に大量の資金を投資家から集め、物流プロジェクトを推進しています。
プロロジスもラサールも、方針は似ており、あくまで借家で言う「大家さん」であり、それ以上のことに干渉しないことを原則にしています。
できるかぎり施設は標準化されどの物流業者でも同一の利用方法ができることをメリットとして検察されています。